ワコールは10月1日、京町家をリノベーションした宿泊施設「京の温所 西陣別邸」を京都・西陣エリアにオープンする。建物は、元々は西陣織をなりわいとする商家が客をもてなすために建てられた約95年前の邸宅をリノベーション。宿のディレクションは、ファッションブランド「ミナペルホネン」のデザイナー皆川明氏と建築家の中村好文氏。
京の温所の5軒目となる西陣別邸は、延べ床面積196平方メートル、定員8人。宿には、(1)ワインセラーを備えたキッチン(2)中庭を望むヒノキ風呂と光が降り注ぐシャワールーム(3)皆川氏がセレクトしたアートピース(4)ブックディレクターである幅允孝氏がセレクトした約60冊の書籍が並ぶカフェスペースとライブラリールーム―など、京都滞在を演出するさまざまなアイデアが盛り込まれる。
また、付帯サービスとしてスーツケースなどの荷物預かり、運搬サービスや季節ごとの京都での過ごし方を提案する「暮らしの提案帖」の提供などを行う。
「心地よさを携えた宿となる。和らぎなどを味わってもらえれば」と皆川氏。中村氏は「デザイン的な運動神経と反射神経といった私の能力をフルに発揮した宿」と出来に自身をのぞかせた。
予約開始は9月2日から。料金は1泊15万円(税別)。
京の温所 西陣別邸外観(イメージ)